葛根湯について
年末年始は12/30.31.1/1.2は四連休とさせていただきます。
今月のお知らせは薬剤師が担当いたします。
CMでもよく耳にする【風邪をひいたら葛根湯】
実は葛根湯も効く時、効かない時があります。
知ってる薬でもいま一度、正しい知識を身につけ安心・安全にお使いいただければと思います。
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◎漢方での風邪治療の考え方として
1.「風邪にかかったらまずは体を温める」
2.必要となる漢方は病気に対する抵抗力の程度やひき始め、あるいは治りかけなど風邪の時期により漢方薬の種類は変わる。
▶︎つまり、風邪ならいつでも、どんな症状でも「葛根湯」というのは間違い。
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◎葛根湯が向く人
①汗をかいていない、体力中等度以上の人で風邪の初期
②鼻や喉に違和感があったり悪寒がするとき
③風邪かも?と思ったらすぐ服用
④肩こりからくる頭痛
▶︎汗をすでにかいてる方、こじらせた風邪、体力が低下している人には不向きということです。
「葛根湯」は発汗を促すことで汗をかき、熱を下げてかぜを治します。温湯に溶かして服用するとよいです。
◎風邪のひき始め1〜2日目に使える「葛根湯」は寒いこの季節の常備薬としておすすめです。
また眠くなる成分が含まれないため、眠気が出ると支障がでるお仕事や家事・育児に休めない人にも服用しやすいお薬です。
◎医療用と市販用の葛根湯の成分の量は違う
(医療用)
医療用ツムラ→ ショウキョウが2.0g含まれています。ショウキョウは消化吸収を助ける働きがあるため、胃腸が弱い患者さんで、葛根湯が必要な場合に向いてます。
医療用クラシエ→ カッコンの多さが特徴的で、筋のけいれんを改善する作用があります。シャクヤクにも同じような効果があります。首のこりがあることが葛根湯を用いる際の目印の一つになります。首こりが特に顕著な患者さんにはクラシエの葛根湯が合うかもしれません。
(市販)
インターネットやドラッグストア等で気軽に購入できる葛根湯の量は大体医療用の2/3の量のためマイルドな効き目を示します。
今回紹介した葛根湯は市販薬であればネットやドラッグストアで簡単に入手できます。
日々いかに健康に生きるのかが問われる現代において、軽度な身体の不調は自分で手当てする(セルフメディケーション)は大切です。
12月の年末行事などもあり、いつもより忙しい日々の中でも健康に過ごすためには、自分の健康は自分で守ることを意識し、積極的に健康管理にかかわることが大切です。そのためには、病気や薬についての正しい知識を身につけることが必要です。正しい知識があれば、軽い症状を自分で改善したり、生活習慣病の予防や健康維持に役立てることができます。
かかりつけの薬局や薬剤師を決めておけば、自分の体質に合ったアドバイスを受けられます。また、医師から処方され、今飲んでいる薬との飲み合わせや副作用についても、安心して服用できるようにかかりつけ薬剤師、薬局に気軽にご相談下さい。
《参考資料》
・添付文書
・国立成育医療研究センター
・ポケット医薬品集
・薬効別服薬指導マニュアル
《写真》
第一薬品工業株式会社HP 健康情報より抜粋
ツムラ漢方 製品情報より抜粋
診療時間
※ 平日 8:30〜12:30
14:30〜18:30
土日祝日 8:30〜12:30
14:30〜17:00
TEL 0596-58-7067